チョコレート好きがこれからも安心してチョコを食べていられるようになる報告書

チョコレートはおいしい。

が、

チョコレートは太る
チョコレートは虫歯になる
チョコレートは吹き出物が出る


そんなイメージが昔からとても根強い。

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筆者もそう思っていた。それでもおいしいからよく食べていた。
少しばかりの罪悪感にも似た気持ちを伴いながら。



しかし、そんな気持ちを持ちながらチョコレートを口に運ぶ毎日に終止符が打たれることになった。



世界をリードするチョコレート研究が進んでいる国・日本に於いて

『チョコレートフォーラム』が開催されたのである。

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今回いただいたチョコレートフォーラムFACT BOOKや、チョコレート研究を進めてきた企業の研究員や大学教授の方などのプレゼンなどからの最新研究結果を聞いてきたので、こちらに抜粋・報告させていただく。





チョコレートといえばカカオだが、
健康志向を背景にチョコレートブームが進んでおり、
カカオ50%〜90%配合のチョコレートなどはコンビニですら見かけるようになっているほどだ。

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ハーバード大学の研究でもカカオポリフェノールへの関心が高まっていて、取材対象となったパナマ共和国のクナ族の研究では、塩分が非常に高い伝統食を食べているにもかかわらず血圧が低く、心臓病や癌の発症率も低いことが明らかになっているのは、伝統食の中に入れているカカオの実に含まれるポリフェノールの効果ではないかと考えられている。



高カカオチョコレートは研究対象として非常に重要視されており、今回のチョコレートフォーラムでは、
チョコレートのネガティヴイメージや誤解偏見を解くのに十分な研究成果の発表や、チョコレートと腸の良い関係についての発表などが行われた。




また、チョコレートと食材の組み合わせによる新たな味わいのメニューへの試食コーナーなどもあり、来場者を喜ばせた。

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ポジティブイメージと都市伝説(誤解)についてはまさにその通りで、
筆者をはじめ多くのチョコレート好きを食欲と体肥満になるという悩みとの狭間で苦しませてきたと思われる。




チョコを食べると

鼻血が出る。
虫歯になる。
太る。
夜眠れなくなる。


このいずれも根拠なしなのである。
カカオとチョコレートに関する正しい理解が必要となってくる。


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世界中で研究が進むチョコレートの健康効果についてだが、
その研究のそもそものきっかけは、
チョコレート好きに長寿が多いことだった。


長寿世界一のジャンヌ=ルイーズ=カルマンさんはチョコレートを一週間に2ポンド(900g)食べていたことが明らかになっている他、

長寿世界第3位のサラ=ナウスさんもチョコレートが大好きとのことだ。


糖質制限で注目されている値である"GI値"に関しても、うどんが55、バナナが51、チョコレートは40と想像よりも低い。



さらにはダークチョコレートで血圧低下作用もあるとのことである。



筆者が最も注目しているのは、チョコレートが脳細胞の増加に必要とされるBDNFが増加するのに一役買っているという点である。


これはどういうことかというと、認知症予防の可能性が出てくるということである。


それだけではなく、BDNF=脳の栄養なので、


☆記憶をつかさどる「海馬」の神経細胞の活動を促進させる
☆身体中に存在していて、海馬に高濃度で存在している
☆65歳以上の高齢者では、加齢とともに減少してしまう
うつ病アルツハイマー認知症などの精神疾患で脳内のBDNFが減少
☆記憶・学習などの認知機能を促進する可能性がある
☆運動によってBDNFは上昇するという報告がある



という日本での研究結果が出ているのである。








以下は今回のチョコレートフォーラムにおいて登壇及びチョコレートフォーラムファクトブックにて研究結果を発表された方々の今後のチョコレート健康機能研究への期待についてである。



「チョコレートに関するさらなる情報発信が必要」
株式会社 明治 執行役員 菓子営業本部 菓子商品開発部 部長 伊田覚 氏


「今後、大腸疾病の予防効果を調べていきたい」
帝京大学 理工学部 バイオサイエンス学科 教授 古賀仁一郎 氏


「他の食材との組み合わせ効果をさらに実証したい」
慶応義塾大学 医学部 教授 井上浩義 氏



動脈硬化認知症予防などのメカニズム解明が重要」
愛知学院大学 心身科学部健康栄養学科 客員教授 大澤俊彦 氏







1980年代、スーパーフードの一つとして考えられてきたカカオ。
40年経った現在、今後のさらなるチョコレート・カカオへの研究結果が期待されている。


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Photo shooting and Reported by 蒼山 隆之