Independent Tokyo 2018 TAG BOAT代表徳光健治さん×ONE PIECE CLUB石鍋博子さんトークイベント
日曜日のお話になってしまいますけれども、
ARTの祭典 Independent Tokyo 2018に伺いまして
日本最大のオンラインアートギャラリー
TAG BOAT(タグボート)を運営されている徳光健治さんと、
アートコレクターであり、現代アートマーケット拡大のため、
楽しみながら、最低一年に一作品(ワンピース)を購入することを決意した
アートを愛する人達の集まりである非営利団体
ONE PIECE CLUBを日本やアジアで運営されている
石鍋博子さんのトークイベントにお誘い頂きまして参加させていただきました。
珍しくメモも取らずに聞き入っていた為(でも撮影は要所要所でさせてもらいました)、
うろ覚え、ちょっと違うニュアンスな部分もきっとありましょうが、
印象に残ったことを備忘録がてら。
☆アートマーケットは大きく二つに分かれている
プライマリーとセカンダリー
セカンダリーはもはや投資の世界
草間彌生さんやピカソの作品が値下がりすることはなく、
ガンガン上がっていく(上げていく)。
しかしそこに作家や作家の想いが介在することはなく、
コミュニケーションは皆無。
僕が草間彌生さんの作品を億で売っても、
草間さん本人が喜ぶことはないだろうし、
そもそも売れたという報告すら行かない笑
プライマリーは、アーティストありき。
作品を買う際にアーティストの顔が見えて、
彼らがなぜこういった作品を創ったのか、
創り続けるのか、しっかりストーリーを感じることができる。
お二人ともセカンダリーよりはプライマリーの方がお好き。
☆アートを生み出す為に必要なものは
莫大なエネルギー。
日本のアーティストは海外のアーティストを見ていると
エネルギーがちょっと低いように感じる。
これは一般の方にも言えること。
そして、アートマーケットも2パターンあると言ったが、
☆アーティスト側にも2パターンいると感じている。
「アーティストとしてフェラーリを買いたいっす」
そんなことを言ってるアーティストにはそもそもアートをやってほしくない。
だってアートやらなくてもフェラーリは買えるから。
海外のアーティストはプレゼンテーションがうまい。(←言ってないかも)
☆「見つけてもらう」のを待つんじゃない。
誰か影響力のある人に見つけてもらうのを待つんじゃない。
天才は別。天才は優秀なプロモーターが見つけてめちゃめちゃ売る。
私が好きな日本人アーティストももちろんいる。
栗林隆くんとか。
彼は日本ではあまり知られていないけど、
海外では引っ張りダコで
大きなインスタレーション作品を創り続けている。
インドネシアのジャカルタ在住。
彼はドイツでアートを学んだあと、
ずっとアートだけでご飯を食べている。
バイトをしない。
アートだけで生きている。生粋のアーティスト。
24時間365日アーティスト。
お金がなくなったらおごってもらうし、
お金が足りない時は節約する。
日本は生活費が高いからジャカルタに移住し、
そこで作品を創り続けている。
☆「俺の作品を買ってください」と言ってくるアーティストの作品は、それがどんなに良いと思っても買わない。
「買えば良いお客様。」
「買わなかったらケチ。」
こんな構図になるのはおかしな話だから。
☆「一生の友達になりましょう」という気持ちで作品を購入する。
私は作品を見て、そのアーティストと会話をして、作品を購入する時は「これからずっと友達になりましょう」という気持ちで作品を買っています。
☆「こちらの期待を超えてくる」アーティストの作品こそ、
毎回購入し続けたくなるアーティスト。
とある人がとある作家の作品一度購入したものの、その後の個展などで来てくれても、購入してくれなくなった場合、
「面白くなくなった」可能性が高い。
次はどんな作品を生み出してくれるのか?
アートを見る側、購入する側の期待値を上回っていない場合、次購入するということはなかなか無いものです。
and more....
アーティストに限らず、
すべての仕事や生き方にもまんま言えることだなあと感じながら
お話伺っていたのでした。
自分の心に正直に素直に向き合いつつ、
エネルギーほどばしらせて生きていきたいものですな☆☆☆☆☆
徳光さん、石鍋さんありがとうございました。